seit 27 der August 2010
2011.03.27 Sun
久々にSS買いてみたら、こんな酷いのが出来ちゃったよ!←
何で私がアーサーを書くと、こんなに鬼畜になるんですか?((
ってことで、英仏→ジャンになります^^
ドシリアスになりますので、ご注意wwww
何で私がアーサーを書くと、こんなに鬼畜になるんですか?((
ってことで、英仏→ジャンになります^^
ドシリアスになりますので、ご注意wwww
華構に彩られた宮殿の廊下を足早に歩く男が1人――、綻びが目立つ軍服を身に纏っていた。
そして、目的であろう部屋の扉の前に辿り着いた。
一呼吸も空けずに、豪快に扉を両手で押し開ける。
「――アーサー、」
まるで獲物を見つけたかのような眼光を、荘厳な王座にもたれ、寛闊していた男に向ける。
その気配に気付き、見下げるように翡翠の瞳を動かした。
「御機嫌よう。嗚呼……そう、怖い顔すんなよ、フランシス」
手元にあった葡萄酒を一息に飲み干し、もう片方の手で手招きした。
――もっと近くへ、そう合図する。
「アーサー、単刀直入に言わせてもらう。……ジャンヌを、俺の元に返してくれ」
「……」
「……アーサー、俺は」
その刹那、アーサーは不意に手に持っていた洋盃を手から離した。
もちろん洋盃は床の上に当たり、音をたてて粉々に散らばり落ちた。
それを見てアーサーは恍惚の笑みを浮かべる。
またそれを見てフランシスは畏怖の念を抱いた。
「ふふ、はははっ……。良いぜ?お前の元に“魔女”を返してやっても――」
「!?……ほん、とう……か?」
フランシスは驚倒の色を隠せずにいた。
『そんな哀れな姿を見るのもまた愉快――』、そう言わんばかりにアーサーは足元の硝子を1つ手に取って、フランシスの元へとゆっくり足を進める。
そして、膝から崩れ落ちて跪くフランシスの軍服の首元を強く引き上げ、その頬に硝子の破片を押し当て、下に引き下ろした。
「……ふふ、」
「っ、何を……いっ、アーサー……」
「――そうだ、ぜーんぶ嘘だ。ふふ……眼前にちらつく、僅かの希望に縋った哀れな男だ」
「……あっ、」
小さく嗚咽が漏れる。
でもそんな小さな瞬きは、部屋に響く甲高い踵の音で掻き消された。
「でも悲観することは無いさ。人間だって“俺達”だって、どうせ――」
「っ、……お願いだ!!!アーサー、まだジャンヌは!!ジャンヌは、ここに居るんだろう!?なぁ、」
頬から伝わる赤く滴る液さえ、拭う事もせずにフランシスはアーサーの軍服の裾を必死で掴んだ。
それを見た瞬間、アーサーは素早く左手を振り上げ、フランシスの右手を払う。
「汚らしい。俺に触るな……この負け犬が。はっ、哀れだなぁ?」
「……っ」
「ふっ、ははは……あははははっ!!!」
アーサーは狂気に満ちた笑い声を部屋中に響かせながら、部屋を後にした。
――身体も精神も痛ましい傷を負ったフランシスを一人、暗い闇に閉じ込めたまま……。
そしてその部屋の外では、赤い赤い炎が天を衝くほど高く立ち上り、“聖女”の身を包み込んでいた。
いつの時代も、こんな悲劇の繰り返し――――。
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女性
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1994/04/16
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将来の夢はフリードリヒ大王のお嫁さんになること←
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