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2011.08.08 Mon
こんばんわ^^*

いつか作りたかったロベジュリ、いやジュリロベかもしれへん……((
そんなわけで、以下に設定事項をば!

■時系列は、ジュリエッタの死後でロベリア即位3年目、そう……あの3年目wwww
■ロベリアの殺害方法は「毒を盛られたことによる毒殺」(ストーリー展開の為に伏せておきますが、ご自分の判断で反転して下さい^^)
■ロベリアとジュリエッタは仲が良すぎて、もはやry

ではでは、追記よりどうぞ^^*

長くて紅い髪の毛をかき上げて、逆光に照らされて振り返ったロベリアは――――どこか哀しそうな表情を浮かべた。
閉じた扇子を口元に当てて、その曖昧に揺れる表情を隠した。
 
「そう、それで……見つかったの?」
「は……?」
「……」
「あっ、いえ、ご遺体は……見つかりませんでした。もしくは数日経てば、海岸に――」
 
遮る様に、ロベリアは口を開いた。
強いて言うならば、その言葉の続きを聞きたくなかったのかもしれない。
 
「ありがとう、もう良いわ。下がって頂戴」
「……っ」
「……」
「ロベリア様、貴方様に責任はございません。それに今や貴方はイターニア王妃、この国で物申す者は何処を捜してもいないでしょう。だから、どうか――」
「……あ」
 
一瞬だけ視界がぼやける。
再び視線を、従者に向けた時――――、きっとこれは夢なのだと、自分は幻を見ているのだろうと言い聞かせるしか正気を保てなかった。
 
「……止めて頂戴?ロベリア。貴方は笑ってる方が似合うと思うの、本当よ?ふふふ」
 
物腰の柔らかい、優しい声――――、蒼いドレスをたくし上げてロベリアに微笑みかけたのは……。
 
「ほ、本当に……ジュリ、エッタなの……?」
「ふふ、私と飽きるほど一緒に居たのに、私のこと偽者だと思うの?」
「だって、もう二度と会えないって、そう、思っ……て」
「んもぉ、泣かないでよ、心配になっちゃうじゃない。まだ私が居た頃の方が王妃っぽかったのに……なんてね!」
「……ジュリエッタ」
「ん?何かしら、ロベリア」
「――なさい」
「え、」
「本当に、ごめんなさい……私が、私、さえ……」
「そんなこと、もう過ぎたことでしょう?私はロベリアも、お父様も、ミラーナの人達も……誰一人として恨んでなんかいないわ。――だから、泣くのは止して?ね?」
「……。ねぇジュリエッタ、また会えるわよね……?」
「……待ってるわ、ロベリア。あぁ……もうそろそろ、行かなきゃ――」
「……行かなきゃ、いけないの?」
「――みたいね」
「なら、……お父様から即位祝いに頂いたガーネットよ。……でも、貴方には蒼いアクアマリンとかが、やっぱり似合うわね」
 
ロベリアは、化粧台の宝石箱から紅いガーネットを差し出して、ジュリエッタの首に架ける。
 
「わぁ、素敵なネックレスだわ。きっとロベリアに似合うのでしょうね」
「ふ、ふふ……」
「ロベリアと出会えて、私は幸せだったわ。こんな私が、華やかで憧れだったこのロマーナで……、大好きな歌を大好きなロベリアと競って、ね」
「私もよ、ジュリエッタ……」
「――Arrivederci.」
「えぇ、」
 
“また会いましょう”と、そう言って消えた。
そう、今は亡きもう一人の《私》と言う名の――――《最高の歌姫》。
 
「……やっぱり、持って行くことは出来ないのね」
 
床に落ちたネックレスを拾い上げようとした瞬間、視界が闇に包まれたような感覚に陥った。
次に目覚めた時、ロベリアの視線は部屋の天井を見つめていた。
 
「――リア様、ロベリア様……、お加減は如何ですか?」
「あ……、私は……?」
「先ほど、ご報告をしている時にお倒れに……、医師によると疲労と貧血が原因とのことでした。ここに薬とお水を置いておきますのでご服用お願い致します、ロベリア様」
「えぇ……」
「では、失礼致します――」
 
ほら、夢なんて目覚めちゃえば――――。
その出来事が偽りだったと言う現実に触れて、またその夢に戻れたらと願う。
 
「哀しいものね……。ねぇ、ジュリエッタ?本当は私のことなんて憎くて憎くて、仕方ないんじゃないの?まったく、どこまで優しい子なんだか……」
 
ロベリアは窓を開けて、テラスに出る。
暖かい日差しが、堪らなく心地良かった。
一呼吸を置き、空に向けて歌い上げる、その曲は最後に対決した時に歌った曲。
2人の運命を、未来を、過去でさえ狂わせた――――…。
 
「ねぇ、聞えるかしら……ジュリ、エっはぁ、何よ、これ……はっ、……っ」
 
口元から溢れ出て、指に滴る血はまさに《紅の歌姫》に相応しく――――、
 
「……ジュリ、エッタ……、私、は」
 
焔の様に、赤々としていた。
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1994/04/16
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将来の夢はフリードリヒ大王のお嫁さんになること←
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