seit 27 der August 2010
2010.11.17 Wed
世界史の先生「プロイセン王は“俺は武力でドイツを統一するんだ”って言って断ったんだ」
なん、だ……と<●><●>
と開眼してしまったノリで書いてみました((
フリードリヒ・ヴィルヘイム4世と普になります。
え?ギルが浮気?大丈夫、ギルはフリッツしか愛しませry
では、追記よりどうぞ!
1848年――1848年革命と後世に云われるほど欧州内で革命の波が押し寄せていた。
そしてその波はプロイセン王国へも容赦なく襲い掛かる。
同年5月、プロイセン王国及びライン同盟国の統一を話し合うフランクフルト国民会議が開かれた。
この議会にてオーストリアを除く小ドイツ主義に方針は固まり、時の王フリードリヒ・ヴィルヘイム4世はドイツ皇帝即位の戴冠を求められた。
――が、
「何故です――何故国王陛下は」
従者の1人がすがるように食い付いた。
そしてその波はプロイセン王国へも容赦なく襲い掛かる。
同年5月、プロイセン王国及びライン同盟国の統一を話し合うフランクフルト国民会議が開かれた。
この議会にてオーストリアを除く小ドイツ主義に方針は固まり、時の王フリードリヒ・ヴィルヘイム4世はドイツ皇帝即位の戴冠を求められた。
――が、
「何故です――何故国王陛下は」
従者の1人がすがるように食い付いた。
「……」
「私達は陛下のことを思いっ!!……国王から皇帝、しかもこのプロイセン王国を主導国とする“ドイツ帝国”の最高位――皇帝位を前にして何故陛下は!!!」
フリードリヒ・ヴィルヘイム4世は頷くこともせず、静かに瞳を閉じた。
それは“拒否”すると言う暗黙の了解に過ぎない。
「……」
「陛下――」
後ろで控えていたギルベルトがヴィルヘイムの後ろで小さく囁いた。
それに促されるようにヴィルヘイムはずっと閉ざしていた重い唇を開いた。
「……お前逹の誇りは何だ?」
不意の問い掛けに一同、一瞬動きが静止される。
各々黙想する者もいれば、互いに話す者もいた。
そんな中で再びヴィルヘイムは口を開いた。
「私達は騎士の国だろう?騎士の誇りは何だ?――それは1つ、戦うことだ。その自らの剣で守るべきものを、踏み越えねばならないものを、その手で成していくことだ」
「……!」
今まで散々に食らい付いていた者逹も何も言わなかった。
もちろん、ヴィルヘイムの放った言葉も正しい――が、正確に言うならその崇高なる王家の血筋を継ぐ者の威厳とも言うべきだろうものの前では、たかが諸侯王家の者逹など何も言うことは出来やしない。
「ならば私は、武力でこの土地(ち)を治める―…!!帝位など、誰か望む者にくれてやろう。私にとって騎士道の精神(たいせつなもの)はそんな“位(もの)”じゃない……」
ヴィルヘイムは一歩前へ歩みを進め、右手を大きく振り切った。
「我がプロイセン王国に仕える者逹、そして民だ。良いか?私は国王だ――かの“大王”の血統(ち)を受け継ぐ―…」
「!」
一瞬、ギルベルトの表情が強ばった。
「第6代プロイセン国王だ!!!」
透き通る声色は宮殿に波打つように響く。
そうヴィルヘイムが言い放った瞬間、ギルベルトは嘲笑するかのような瞳、そして何か企みを孕むように口角を上げた。
そしてヴィルヘイムは一呼吸おいてから再び声を張った。
「――これが私の考えだ。何かあれば直々に来ると良い」
ヴィルヘイムは踵を返し、後ろで控えているギルベルトの右肩に右手を載せた。
「……気に食わんかもしれないが、これが私の“答え”だ。お前は何百との王を見てきただろう?その中でも私が一番馬鹿だと思われても構わない――」
ははっ、とヴィルヘイムは苦笑した。
そんなヴィルヘイムの手を、ギルベルトは自らの手に引き寄せ、静かに片膝を折った。
それは厳かな戴冠式を彷彿として蘇る。
「それでこそ、プロイセン王国(おれ)の国王だ――」
「私達は陛下のことを思いっ!!……国王から皇帝、しかもこのプロイセン王国を主導国とする“ドイツ帝国”の最高位――皇帝位を前にして何故陛下は!!!」
フリードリヒ・ヴィルヘイム4世は頷くこともせず、静かに瞳を閉じた。
それは“拒否”すると言う暗黙の了解に過ぎない。
「……」
「陛下――」
後ろで控えていたギルベルトがヴィルヘイムの後ろで小さく囁いた。
それに促されるようにヴィルヘイムはずっと閉ざしていた重い唇を開いた。
「……お前逹の誇りは何だ?」
不意の問い掛けに一同、一瞬動きが静止される。
各々黙想する者もいれば、互いに話す者もいた。
そんな中で再びヴィルヘイムは口を開いた。
「私達は騎士の国だろう?騎士の誇りは何だ?――それは1つ、戦うことだ。その自らの剣で守るべきものを、踏み越えねばならないものを、その手で成していくことだ」
「……!」
今まで散々に食らい付いていた者逹も何も言わなかった。
もちろん、ヴィルヘイムの放った言葉も正しい――が、正確に言うならその崇高なる王家の血筋を継ぐ者の威厳とも言うべきだろうものの前では、たかが諸侯王家の者逹など何も言うことは出来やしない。
「ならば私は、武力でこの土地(ち)を治める―…!!帝位など、誰か望む者にくれてやろう。私にとって騎士道の精神(たいせつなもの)はそんな“位(もの)”じゃない……」
ヴィルヘイムは一歩前へ歩みを進め、右手を大きく振り切った。
「我がプロイセン王国に仕える者逹、そして民だ。良いか?私は国王だ――かの“大王”の血統(ち)を受け継ぐ―…」
「!」
一瞬、ギルベルトの表情が強ばった。
「第6代プロイセン国王だ!!!」
透き通る声色は宮殿に波打つように響く。
そうヴィルヘイムが言い放った瞬間、ギルベルトは嘲笑するかのような瞳、そして何か企みを孕むように口角を上げた。
そしてヴィルヘイムは一呼吸おいてから再び声を張った。
「――これが私の考えだ。何かあれば直々に来ると良い」
ヴィルヘイムは踵を返し、後ろで控えているギルベルトの右肩に右手を載せた。
「……気に食わんかもしれないが、これが私の“答え”だ。お前は何百との王を見てきただろう?その中でも私が一番馬鹿だと思われても構わない――」
ははっ、とヴィルヘイムは苦笑した。
そんなヴィルヘイムの手を、ギルベルトは自らの手に引き寄せ、静かに片膝を折った。
それは厳かな戴冠式を彷彿として蘇る。
「それでこそ、プロイセン王国(おれ)の国王だ――」
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31
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女性
誕生日:
1994/04/16
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高校生
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自己紹介:
将来の夢はフリードリヒ大王のお嫁さんになること←
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